エントリーシートがうまく書けない!理由と対処法を解説
- 2021.01.27
- 就職活動

エントリーシートをうまく書けない、何も書くことがない、と頭を悩ませている就活生は多いことでしょう。うまく書けないと焦ってしまい、余計に書けなくなっていくという悪循環に陥ってしまいがちです。
「自己PRが思いつかない」「志望動機が書けない」という人も自己分析や企業研究をきちんと行うことで効果的なエントリーシートを書くことができます。志望企業の内定を得るために、しっかりと自分をアピールできるエントリーシートを書けるようになりましょう。
エントリーシートが書けない理由
アピールポイントがない
自慢できる能力も学生時代にがんばった経験もない、というのは多くの就活生が共通して持つ悩みでしょう。しかし、アピールポイントは何も特別な能力がなければいけないというものでもありません。企業の採用担当者は新卒の就活生に対して即戦力を求めてはいないからです。
卓越したリーダーシップや、ビジネスマン並みのコミュニケーションスキルなどは入社してから身につければいいことです。「自己PR」や「ガクチカ」という言葉に萎縮することなく、自分を見つめ直してアピールポイントを探しましょう。
志望動機に説得力がない
志望動機は企業側にとっては非常に重要な項目です。これから一緒に働く人材を採用する上で、「なぜその企業で働きたいのか」という理由が明確でないのは、採用担当者にとっては不安だからです。
志望動機に説得力がないのは、本当にその企業から内定を受けたいと思っていないからです。本命ではないけれどとりあえず受けておこう、という場合に多いのではないでしょうか。十分な企業研究・業界研究を行うことができていないと考えられます。たとえ本命ではなくても、選考を受けるからには企業・業界研究は十分に行いましょう。
文章がうまく書けない
アピールポイントも志望動機も頭の中にはあるけれど、うまく文章にすることができないという場合もあります。
文章に関しても、小説家のように人を感動させるレベルのものが求められているわけではありません。現役の社会人でもそこまでの文章力を持っている人はほとんどいないはずです。
エントリーシートで必要な文章とは、論理的で説得力のある文章です。伝えたいことが簡潔に分かりやすく相手に伝わっているかが大事です。文章がうまく書けないという悩みは、文章の型を意識することで解決します。
エントリーシートが書けないときの対処法
自己分析を徹底的に行う
アピールポイントがないという人は、もっと自分のことを深掘りしてみましょう。過去の自分を振り返り、一番時間を費やしたこと、一番お金をかけたことを考えてみてください。部活、アルバイト、趣味などアピールポイントにつながるものが出てこないでしょうか。
学生時代、部活もアルバイトもしていなくても、学生ならば勉強は行っているはずです。授業や試験を受ける中で工夫をしたことを思い返してみてください。自分で見つけきれない場合は、家族や友人に聞いてみるのもおすすめです。親しい人ならきっとあなたのいいところを見つけてくれるはずです。
アピールポイントで企業が知りたいのは、あなたの能力というより人柄です。課題に対して諦めずにやり遂げる人であるか、地道に物事を続けられる人であるか、などです。構えることなく正直に自己分析の結果を書けばいいでしょう。
企業・業界研究に力を入れる
志望動機に説得力がないのは、企業・業界研究が十分でないからです。まずは業界像を把握しましょう。自分の志望する業界だけでなく、関連のある業界についても知っておくといいでしょう。このとき業界の将来性や安定性を考えることも重要です。
志望する業界とその関連業界の仕事を理解するには、業界の専門誌で情報収集したり、合同企業説明会で多くの企業を目にすることがおすすめです。業界研究が終われば、自分の将来像が見えてくると思います。自分がその業界でどのようなキャリアパスを歩みたいのか。
そこまで分かれば、自分の描いたキャリアパスを歩めるような企業を絞ることができるでしょう。その企業の事業内容やサービス内容を深く知り、入社後にその企業でどのようなことをしたいのかを志望動機に書くことができればOKです。
文章の型を用いる
文章には「型」というものが存在ます。文章がうまく書けないという人は型を意識してみましょう。ここでは文章に説得力を持たせる代表的な2つの型を紹介します。
PREP法
PREP法とはPoint(結論)Reason(理由)Example(具体例)Point(結論)の順で書いていく文章の型です。たとえば、私には困難なことでも最後までやり抜く力がある(Point)高校時代は野球部に所属しており3年間厳しい練習を過ごしてきた(Reason)毎日欠かさず10kmの走り込みを行っており、退部していく同級生たちもいたが自分は最後まで諦めずに卒部することができた(Example)この経験からどんな困難にも挫けずに向き合っていけると考えている(Point)という順序で書くと説得力が増します。
STAR法
STAR法とは、Situation(状況)、Task(課題)、Action(行動)、Result(結果)の順で書いていく文章の型です。まず、状況や背景について説明し、その状況下で発生した課題、課題に対して行った行動、行動を行った結果を述べていきます。
たとえば、月末までにレポートを提出しなければならない(Situation)しかし、インターネットを見ても書籍を見ても情報が足りない(Task)そこで同じ学部の先輩に相談して情報を教えてもらった(Action)結果的に満足のいくレポートが書けて良い成績を取ることができた(Result)といった具合です。
キャリアアドバイザー、就活エージェントに相談する
とりあえず、うまくなくてもいいので自分で書ける範囲でエントリーシートを書いて、それをキャリアアドバイザーに見てもらうというのは有効な手段です。キャリアアドバイザーは就職活動のプロなので、あなたの書いたエントリーシートに対して的確なアドバイスをくれるはずです。
エントリーシートだけでなく、就職活動に関する悩みや相談には全般的に対応してくれるので、就職活動の方向性がまだ決まっていない就活生にとっては、心強い味方となってくれるでしょう。
エントリーシート選考免除の企業を受ける
これまで紹介してきた方法を試してみたけど、どうしてもエントリーシートが書けないという就活生もいるかもしれません。エントリーシートが書ける就活生より選択の幅が狭くなってしまいますが、エントリーシートの提出が不要な企業に応募先を絞るという方法もあります。
その場合、大手企業への就職は諦める必要があるでしょう。大手企業ではほとんどの場合、エントリーシートが採用されているからです。また、採用ハードルを下げている企業というのは、離職率が高いなどの問題を抱えている可能性もあります。企業研究は十分に行う必要があります。
まとめ
エントリーシートは就職活動の第一歩だといえます。それだけにうまく書けないと気持ちばかりが焦ってしまうことでしょう。しかし、自己分析や企業研究に時間をかければ必ずアピールポイントや志望動機は見つかります。
自己分析、企業研究が終われば、まずは、とにかく書き始めてみることです。ここに紹介した文章の型を使うことで誰にでも伝わる文章が書けるはずです。書いた後に見直してブラッシュアップしていくことでよりよいエントリーシートになっていくでしょう。必要以上に不安になる必要はありません。正直に自分を表現しましょう。
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