留学は就職に有利?留学経験を上手にアピールするには?

留学は就職に有利?留学経験を上手にアピールするには?

海外へ留学する学生は年々増加傾向にあります。日本学生支援機構の調査によると、2018年度には115,146人もの学生が留学を行なっています。

これだけの数の学生が、ある程度外国語に触れているということになります。では昔に比べると、留学経験が就職に有利に働くことはないのでしょうか。ここでは、学生時代に留学することのメリット・デメリット、留学経験を就職活動にどう活かすかに触れていきます。留学に迷っている学生はぜひ参考にしてください。

留学するメリットとデメリット

留学は就職活動の武器となり得るのでしょうか。まずは、留学のメリットとデメリットを考えてみましょう。メリットだけでなくデメリットにも目を向けることで、対策を考えておくことができます。

留学するメリット

語学力をアピールできる

留学の一番のメリットは語学力をアピールできることです。日本で語学を学ぶよりも、ネイティブの外国語に触れることは習得への近道になります。ただし、留学による語学力向上も人によります。

目的意識を持った留学でなければ、ただ外国に行っただけ、で終わるケースも珍しくありません。留学中にもモチベーションを保って自学の時間を確保した人と、そうでない人にははっきりとした差がつくでしょう。何のための留学なのか考えてのぞむ必要があります。

コミュニケーション能力が身につく

日本人に比べて外国人は物事をストレートに伝える傾向にあります。暗黙の了解やオブラートに包むといった、いかにも日本人らしいコミュニケーションは少ないでしょう。

留学を通じて、現地の学生や他国からの留学生と交流する中で、そのように物事をはっきりと伝えるコミュニケーション能力を身につけることも期待できます。さまざまな国の留学生と触れ合うことで、国による文化の違いなどに配慮したコミュニケーションを行えるようになるでしょう。

行動力をアピールできる

留学することが珍しくなくなってきたとはいえ、留学をしようと行動を起こすにはやはりエネルギーが必要です。留学のための資金準備、パスポートや留学生ビザなどの各種申請手続き、渡航準備。

もちろん、誰かの助けを借りることもあるでしょうが、それでも留学しようと決めたその行動力は武器ではないでしょうか。留学してみたいと思ってるだけで、実際の行動に移せない人も多いはずです。就職活動では、留学に際してどれだけの準備を行ったのか、どんな工夫をしたのかなどをアピールしてもいいかもしれません。

度胸がつく

行動力とも関係してきますが、単身海外に留学するというのはそれなりに勇気のいることです。日本では、先生の話を聞いてノートを取るという受動的な授業になりがちですが、海外(特に欧米)ではディスカッションやグループワークなど、生徒の能動的な授業参加が求められます。自ら発信を行うことに重きを置かれます。

また、日常生活においては、日本語が使えない環境に身を置いて、困ったことがあればなんとか自分で解決するありません。こういった経験は、自信や度胸につながるでしょう。就職活動の面接などにも活きてくるはずです。

留学するデメリット

費用がかかる

留学する上で避けて通れないのが留学費用の問題です。パスポート申請費用や渡航費などに加え、留学先が日本より物価の高い国だとすると、生活費もそれなりに覚悟しなければなりません。

東南アジア各国は比較的安いですが、それでも1ヶ月あたり数十万かかることになります。奨学金や給付金などの支援制度、留学エージェントが行っているキャンペーンなどをうまく活用してできる限り安く済ませる方法を見つけましょう。

生活環境に慣れない

世界的に見ても日本は生活水準が高い国です。清潔で治安がいいです。留学することで現地の生活に馴染めず、ストレスが貯まってしまう場合もあります。住環境だけでなく、特に食文化が合わないということがあります。

日本食が恋しくなることも多々あるでしょう。留学前には現地の環境や食文化をしっかりと下調べし、必要があれば日本食を持参するなどしてストレスを貯めないように工夫しましょう。

就活とスケジュールが重なってしまう

大学4年次に留学するとなると、就職活動のスケジュールと重なってしまう恐れがあります。両立はできなくはないと思いますが、ある程度計画性を持っておかないとバタバタすることになるでしょう。

留学のスケジュールは余裕を持って立てておくことが必要です。場合によっては、海外の大学を9月に卒業して10月に新卒入社するというパターンもあるようです。そういった選択肢を視野に入れてもいいかもしれませんね。

休学した場合ブランクになる

休学して留学を行った場合は、その分ブランクができます。たとえば、1年間休学してその期間を留学に充てたとしたら、同学年の学生より1年就職が遅くなることになります。それに見合うだけの成果を留学で得られるのか。何となく、とか楽しそうだから、という理由では就職活動の際に困窮する場面が出てくるかもしれません。納得のいく回答を用意しておかなければならないでしょう。

結局のところ留学は就活に有利なのか

留学することのメリットとデメリットを見てきましたが、結局のところ留学は就職に有利なのでしょうか。結論からいうと有利には働かない可能性が高いです。留学生が増えることで外国語のできる学生は珍しくなくなってきたからです。
「就職活動のために留学する」という人も少なくないでしょう。これは完全に目的と手段が逆転しているパターンです。目的が留学することになっています。

正しくは「就職活動のために◯◯を身につけたい。そのために留学が必要」です。◯◯が目的で留学はそのための手段です。その認識を正しく持っていないと、留学が就職活動に有利とはいえないでしょう。留学して何も得るものがなければ、ブランクができる分、不利に働くとさえ言えるかもしれません。

留学経験をどうアピールするか

ただ「留学を経験しました」というだけでは何のアピールにもなりません。
留学したことそのものではなく、留学することで何を学んだのか、何を得ることができたのか。それこそがアピールポイントになります。

留学中は英語を一生懸命学んだので、日常レベルでなくビジネスレベルの英会話ができる、現地や他国の学生とも積極的に交流の機会を持ったのでコミュニケーション能力には自信がある、など語学力プラスアルファをアピールポイントにしなければなりません。

まとめ

留学には費用も時間もかかります。その対価を得ることができるのかきちんと考えて行動することが重要です。就職活動にあたっては、留学したという経験だけでは何の役にも立ちません。語学力プラスアルファが必要です。もちろん、記事の中でもお伝えしたとおり、留学することのメリットもあります。

留学に行く前の自分をしっかりと自己分析し、留学後にどんな自分になっていたいのか。それを就職活動にどう活かすのか。お金と時間をかけて留学するからには、はっきりと目的意識を持ってのぞみましょう。